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​図書館について

全世界の人々のユメが本の形になった、ユメの図書館。

図書館は天を貫く高さの塔の形をしている。

内部には階層があり、ユメに近づけば近づくほど、本は上の階に収蔵される。

図書館には地下もあり、一筋の光も射さないその場所にはユメを見失いかけた本が収蔵されている。

人間はこの図書館に来ることはできない。

​図書館の設備

図書館にはそれぞれの階層を管理するパソコンが設置されている。

上層ほど最新型のパソコンで、最下層のパソコンは旧型のブラウン管式のパソコンである。

最下層のパソコンは、図書館の管理にそぐわない挙動をすることがある。

​本について

人間が生まれたとき、1人1冊本も生まれ、この図書館に収蔵される。                
その人のユメが進んだ時、本の中身も変化する。                
本を開くとその本の持ち主のユメを見ることができ、                
その内容は文章、イラスト、写真、映像等、本ごとにそれぞれ違った表現になっている。                
ユメが変わると本の章が変わり、登場人物や本の色が変わることが多い。                
本の持ち主がこの世からいなくなったとき、本もまた消えていく。    

​エクラタタンとは

エクラタタンとは、ある人間のユメの一部が具現化した存在である。
彼女たちを作り出した人間が今のユメを諦めたとき、彼女たちの存在は消える。

これまでにもエクラタタンのように、図書館で突然自我を持ったユメの一部が存在していたことがある。
しかし、それらの声はユメの所有者に届くことはなく、いつしか姿は消え、埃だけがそこに積もっていた。
それらを具現化させた力が何なのかは、今となってはわからない。

​最新の情報を検索

​検索は図書館内からのアクセスのみ可能です。

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エクラタタンのメンバーについて
​知る覚悟はありますか?

「緋桜なこ」とは

それは、日記に託された小さな願い。

田舎町に暮らす少女が描いた、アイドルに憧れる夢のかけら。

 

日記の中にいたのは、狐の女の子。

アイドルになりたいと願い、明るく元気に突き進む――

でも実は、少女が心の中で作り出した“もう一人の自分”。

夢を語り合い、妹のように大切にしていた存在。

けれど時は流れ、夢は忘れられ、狐の女の子は眠りにつく。

……そして数十年後。

再び夢に火が灯ったその瞬間――

狐の女の子が目を覚ました。

「今度こそ、あたしがアイドルになる!」

かつての少女の想いを胸に、狐の女の子は今日も輝いている。

夢は、忘れても消えない。

ずっと、心のどこかで待ってるから。

「風祈せてぃ」とは

季節を運ぶ4人の妖精のうち、春を運ぶ役目を担う。

――その歌が聴こえると、もうすぐ春がやってくることを知っていた。        
軽やかな旋律に誘われるように、閉ざされた冬が明けて、花の香り、芽吹いたばかりの緑の香りが満ちてくる。        
だから毎年、その歌を聴くことが楽しみだった。        
       
だが、いつの頃からか、その歌が揺らいでいることに気が付いた。        
揺らぎは年ごとに大きくなっていくようだった。        
そして、その揺らぎと相対するかのように、春の訪れが不規則になってゆく。        
ある年はなかなか冬が明けなかった。ある年は、花が咲くまでに随分と時間がかかった。        
そしてある年は、花が咲き乱れる中で大雪が降った。        
       
そのうちに、神殿に呼ばれた。        
告げられたのは、春を運ぶ妖精の力が尽きていること。その役目を引き継ぐのが自分であること。        
       
「お前は私から歌を奪った」        
       
あれほどまでに焦がれた歌声の持ち主から浴びせられたのは、憎悪に満ちた言葉だった。        
本来であれば充分な期間を経て受け継がれるそれは、怨念とともに継承された。        
       
待ち望む立場から、与える立場へ。        
だからこそ、彼の人がどれほどの想いを持ってこのお役目を果たしていたのかがわかる。        
奪い去ってしまった彼の人の想いが心が、せめて慰められる日が来ますように。        
そうして緑の妖精は、風に祈りを乗せて春を運ぶ妖精となった。        
       
――軽やかな風に誘われるように、閉ざされた冬が明けて、花の香り、芽吹いたばかりの緑の香りが満ちてくる。        
眼下には自分が運んだ春を喜ぶ人たちの姿が見える。        
その姿を見ることが楽しみだった。        
       
だが、いつの頃からか、少し遅い春の到来に困惑する人々の姿が見えるようになった。        
ある年はなかなか冬が明けなかった。ある年は、花が咲くまでに随分と時間がかかった。        
そしてある年は、花が咲き乱れる中で大雪が降った。        
       
もう、力は尽きかかっている。        
完全にこの力が失われる前に、見つけなくてはならない。        
次代の、春を運ぶ妖精を――。    

「神代れいん」とは

クトゥルフ神話TRPGシナリオ「雨の国」に登場するNPC。​

雨の国を訪れた探索者が、城に巣くう神話生物と対峙するのを助ける役割を担っている。

彼女ははじめ、この国の王女だった。しかし、そのシナリオは制作者によって破棄された。

次に彼女は王女の身代わりになるメイドになった。しかし、そのシナリオは制作者によって破棄された。

いつしか彼女は、身体の一部が神話生物と融合されていた。

テストプレイを重ねるたびに、彼女は改変されていった。

彼女は町娘だった。彼女は生贄だった。彼女は宝石に閉じ込められていた。彼女は、彼女は…。

彼女が何者なのかは、すでにシナリオ制作者にもわからなくなっていた。

 

そのシナリオが最後にどうなるのかは、今は誰も知らない。

彼女は探索者に出会った。彼女は探索者から傘をもらった。それだけは変わらなかった。

彼女は今日も待ち続ける。雨の降る、雨の国の路地裏で。探索者を待ち続ける。

「昊澄ミィロ」とは

彼女はあくまでも"人間"である。        
そして、フィクションでありノンフィクションである。        
多くの人間が一度は考える憧れ。        
ただし、彼女の世界では何もまだ生まれていない。        
今もまだ生まれていない。        
       
自然があふれる青い空間は、薄ぼんやりとしている。        
見えづらい日々は、彼女をさらに曖昧にしていた。        
       
その輪郭がはっきりする日は来るのだろうか。

「火鳴メラ」とは

勇者が仲間と共に世界を救うファンタジー漫画の創作された登場人物。                    
                   
人間・エルフ・ドワーフ・モンスター...様々な種族が存在するその世界において、絶対的な力を持って頂点に君臨し恐れられる種族、ドラゴン。                    
その中でも炎を司るドラゴン族が統治する「ラバキア」という国があった。                    
メラは、ラバキアを統治する龍王の娘である。                    
メラには、父と2人の兄がいる。                    
龍王も2人の兄も彼女をとても大切にし、メラは一身に愛情を受けて育った。                    
誰も傷つかない、ずっと一緒の優しい世界。                    
彼女も家族を愛し、家族を守りたいと考えるようになり、それが彼女のユメとなった。                    
                   
そんなある日、他の領地のドラゴンが勇者を名乗る人間に殺されたという話がささやかれるようになった。      
そして、その人間が次に狙っているのが、炎族の龍王だという話も。                    
                   
「世界最強を誇るドラゴンが、小さき人間に負けることなどあるわけがない」                    
                   
城のバルコニーより外を眺めながら、彼女は今日もいつもと変わらぬ一日になると思っていた。    

「紫鈴ののあ」とは

幼い文字とイラストで綴られた絵日記の中に登場する、完全無欠の女の子。                
世界の笑顔の中心はいつだって彼女だった。                
               
両親に愛されている。                
友達がたくさんいる。                
学校や海、遊園地など行きたい場所どこへでも行ける。                
誰とでもお友達になれる。                
美味しいものをお腹いっぱい食べることができる。                
自分の足で歩き、空を自由に飛び回れる。                
出来ないことなんて一つもない。                
悩み事なんて一つもない。                
痛いことも辛いことも、悲しい事もない。                
ナ ン ダ ッ テ デ キ ル                
               
望めば労せずなんでも手に入れられる様は、まるでうまくいきすぎた「魔法」のようだ。                
               
絵日記は半数以上のページがビリビリに破かれ、落丁してしまっている。    

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